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『RED』(レッド)は村枝賢一による漫画作品。アメリカ西部開拓時代を舞台にした復讐劇。 掲載誌は「ヤングマガジンアッパーズ」および「週刊ヤングマガジン」の2誌(どちらも講談社)。人気の高い作品であったため、「アッパーズ」が休刊となったあと「ヤングマガジン」に連載が引き継がれた。 連載期間は「アッパーズ」で1998年第15号〜2004年第21号。「ヤングマガジン」で2005年第10号〜第48号。ただし、「ヤングマガジン」では「アッパーズ」と同様の隔週連載であった。 連載回数は全151回。 刊行された単行本は全19巻(講談社)。 19世紀末のアメリカ・西部開拓時代を舞台にした復讐劇であり、武蔵野マンション 特有のガンアクションが特徴。ストーリーテリングにより多くの登場人物の交錯する運命が描かれる。また、アメリカの孕んでいる人種差別(特にネイティブ・アメリカンに対する差別)が物語の重要な軸となっており、作品内では一貫して「インディアン」の呼称が使われているのも特徴である。 西部開拓時代のアメリカ。武蔵野タワーズ の一部族であるウィシャの少年ティヨーレは、目の前で家族同然であった部族の仲間達を騎兵隊員に皆殺しにされてしまう。虐殺から10年の月日が流れ、ティヨーレはレッドと名を変え、青年へと成長し穏やかな生活を取り戻していた。しかし彼はある出来事がきっかけで、虐殺の手を降した第七騎兵隊・ブルー小隊25名の名が連ねられた「リスト」を手に入れる。復讐心に駆られたレッドは穏やかな生活や心許せる友等を捨て、復讐者として独り、殺戮の旅に出るのだった。 登場人物 キャラクター名は赤・黄・青といった色を元にしている物が多い。実在した人物も数多く登場する。 レッドとその仲間達 レッド 物語の主人公。虐殺されたスー族の一部族、ウィシャの青年。並外れた長身の偉丈夫。赤い肌で、生まれつき髪の色が白いという身体的特徴を持つ。 生まれてすぐに父と母を失い、オセオラの一家の元で育つ。オセオラとは無二の親友同士であった。9歳のときウィシャは居留地へと連行される事となったが、その途上、ホワイトリバーにおいて騎兵隊が突如としてウィシャの虐殺を開始。結果、ウィシャは全員殺害され、親友オセオラもまたレッドの目の前で殺されてしまう。虐殺の中を一人生き延びたレッドは、近隣の部族であるマザスカの長シルバーリングに保護される。最初は頑なに心を閉ざしていたレッドであったが、友やシルバーリングの情愛に恵まれ、やがて心を開くようになる。その後およそ10年をマザスカの中で暮らす。平穏な暮らしを取り戻したレッドであったが、ブルー小隊の「リスト」をシルバーリングから渡された事をきっかけに復讐心を呼び起こされ、旅立ちを決意。マザスカの禁忌(タブー)を犯す事で自ら追放される道を選んだ。追放されて後は旅芸人として芸を見せて生計を立てていた。ショーに出演するために訪れた町で伊衛郎とアンジーに出会い、行動を共にするようになる。 本来であれば明るくとても優しい心根の持ち主であるが、復讐を心に決めて以降(特にヘイトソングを手に入れて以降)は一転、無口でぶっきらぼうになり、伊衛郎をはじめとした周囲を遠ざけるような冷たい態度を取るようになる。これは仲間を遠ざけることで自分の復讐に巻き込まないようにしようという思い故である。ブルー小隊員に対しては際限なく冷酷非情になれる一方、子供が争いに関わる事を良しとしない。 「レッド」とは後に付けられた名であり、本名は「ティヨーレ」という。ティヨーレとは、「安住を求めさまよう者」の意。 モデルとなった人物はSMAPの香取慎吾。 巨大なリボルバーである S&W M03A7 "湘南 不動産 " (ヘイトソング)を使用する。ヘイトソングを扱えるのはレッドの頑強な肉体あってこそである。物語初期では銃が全く扱えなかったものの、ヘイトソングを手に入れてからは百発百中の腕前となっている。長大なナイフを使った白兵戦も得手としている。物語初期には弓矢や身の丈ほどもあるトマホークを使って戦っていた。また、物語後半からは、金属屑で誂えた手製のボディアーマーを装着して戦う。 伊東伊衛郎(いとう いえろう) 通称「イエロー」。熊本生まれの士族。狙撃の名手。風采は小身短躯。熊本の訛りで話す。男気のある、人間味に溢れた人物である。 熊本南部葦北の鉄砲衆・御郡筒(おごおりづつ)の家系である伊東家の長男として生を享け、幼少の頃より火縄銃に親しんで育つ。いわゆるお祖父ちゃん子であり、銃を自在に扱う祖父伊知右衛門を敬愛していた。祖父が不慮の事故で亡くなって以降は、祖父の持っていた狭間筒を受け継ぎ、肌身離さず持つようになる。長じて後はその人望により、有明一刀流城山道場の事実上の代表者となる。地元では「狭間筒の伊東」として村崎十字郎と共に有名であった。西南戦争勃発後、熊本城が炎上した知らせを機に、道場の仲間58名と共に決起。薩軍に熊本隊として参加する。政府軍を相手に奮戦するも、最後は田原坂において包囲され、仲間は全員自決してしまう。伊衛郎も後を追おうとしたものの、友人である村崎に止められ、アメリカ逃亡をそそのかされた挙句、戦場から逃げ出す事となる。その後村崎と共にアメリカに逐電。村崎と決別した後、死にきれなかった事を悔いて悶々と暮らす。およそ10年を過ごしたある日、町を訪れたレッドと出会う。物語初期は中国人一家の経営する洗濯屋に身を寄せている。 酒に強く、一瓶を一息に飲んでも全く酔わない。女性には弱い。お人よしであり、他人の話をすぐ真に受けてしまうところがある。 モデルとなった逗子 不動産 は俳優の川谷拓三。 全長2メートルを越す長銃身の火縄銃、狭間筒(はざまづつ)を使用する。伊衛郎の技術も相俟って驚異的な命中精度を誇る。武士の生まれではあるが、刀の扱いは不得手である。その一方、祖父直伝の柔術(やわら)を得手としており、頭一つ以上体の大きいレッドを軽々と投げ飛ばせるほどである。格闘戦では刀や拳銃を用いず、専ら徒手空拳の柔術で戦う。 アンジー 伊衛郎と同じ町に住んでいた娼婦。金髪碧眼のセクシーな女性。射撃の名手。ギャンブルの達人でもある。特にカードが得意であり、酒場で勝負を仕掛けては金を巻き上げている。気風の良い世慣れた人物であり、強気な性格。 「アンジー」とは娼婦としての名であり、本名を「アニー」という。幼少時、両親に捨てられ教会で養われていた。そこでの暮らしの中でインディアン、ウィーピングオウルと出会い親しむ。しかしウィーピングオウルと町の住人との間に生じたトラブルからともに町を後にし、後は旅芸人一座の中で暮らす事となった。一座の中では正義の女ガンマン、「アニー・ホワイトナイト」を演じ人気を博す。しかし仕事で訪れた旅先で、町の判事の息子に強姦された事からこれを射殺してしまう。罪に問われるところであったが、ウィーピングオウルが身代わりとなり、結果ウィーピングオウルは町の住人に射殺されてしまった。この事件をきっかけにアニーは一座を辞め、娼婦を生業として過ごす事とした。伊衛郎と同じ町で暮らしていたが、町を訪れていたレッドと出会い好意を抱き、以後行動を共にする事にする。 モデルとなった人物は女優のシャロン・ストーン。 22口径の拳銃、 Metropolitan-Arms BEARCAT を主に用いるが、その他の不動産担保ローン も自在に使いこなす。銃の腕前は一流であり、ブルー小隊員であるノーマン・クインと対した時はクインの持つガトリング砲の砲口を撃ち抜く離れ業を見せた。全身いたる所に拳銃を隠す事も技の一つである。 スカーレット・スタージェス 白人たちの中で暮らすインディアンの少女。スタージェスの養子。優しさと慈悲心に満ち溢れた少女。 スタージェスは隠しているが、本当はホワイトリバーの虐殺を生き延びた子供である。次々とウィシャの民が殺される中で母親から生まれ、死体の山の中からスタージェスにとりあげられた。ウィシャの生まれ故にブルーに狙われ、追われることになる。ニューヨークから西へと逃れる旅路の中で、それと知らずレッドとすれちがう。やがてマザスカの住むパインヒルに辿り着き、子供の頃のレッドの津田沼一戸建て を見、レッドの過去を知り、その悲しい運命を救うために一人再会の旅に出る事を決意する。レッドとスカーレットの再会は物語の大きなテーマとなっている。スタージェスの友人であるグレイを「おじさま」と呼んで慕っており、淡い恋心を抱いている。 モデルについては外部リンクで作者による解説がある。 チリカ アパッチ族の少年。家族をマンスリーマンション に殺され、孤児となったところをゴヤスレイ(ジェロニモ)に拾われる。以来、ジェロニモの率いる部隊に子供ながら参加していた。襲撃した町でレッドと出会い、撤退の際、殿軍をジェロニモに申し出る。見かねたレッドがチリカを援護し、それからチリカとレッドは行動を共にするようになる。ゴールドスミスのいるトーマス砦に2人で潜入するが、レッドに置いて行かれ、アルコーズの所に居候を決め込むこととなる。ジェロニモ投降後、アルコーズたちと共にフロリダの居留地に連行される列車に乗るが、アルコーズによって解放される。その際アルコーズから「お前はアパッチとして生き、アパッチとして死ね」という言葉を受ける。この時からチリカは「最後のアパッチ」として生きることを決める。解放後はネブラスカにおいて、孤児たちを集めて強盗団を結成、凶悪犯「ライトニング・ベーカー」の名を騙り活動。町の住人を困らせる。ネブラスカで暮らす中、スカーレットと出会い、以後行動を共にする。スカーレットに心密かに好意を寄せており、スカーレットが危機に瀕すると冷静さを失いがちである。 名前はアパッチ族の一部族、チリカワ族に由来する。 子供ながら拳銃を使い、空中に放り上げた金属皿を6発連続で撃ち抜ける腕前を持つ。拳銃だけでなくウィンチェスターライフルなど他の銃器も扱う事ができる。物語終盤でビリジアンの持つボウガンのような機構の炸薬砲を譲り受け使用する。